他球団が欲しがる選手を育成する力がある
1位 西武 16人
2位 日本ハム 14人
3位 ソフトバンク 11人
3位 オリックス 11人
5位 阪神 10人
6位 中日 9人
6位 DeNA 9人
8位 広島 8人
8位 ヤクルト 8人
8位 巨人 8人
11位 ロッテ 7人
12位 楽天 3人
計114人がFAによって他球団(MLBを含む)へ移籍している中で、今季のパ・リーグを制した西武は16人。
特に2010年以降、その勢いは加速しており、細川亨(10年→ソフトバンク)、許銘傑(11年→オリックス)、中島裕之(12年→アスレチックス)、片岡治大(13年→巨人)、涌井秀章(13年→ロッテ)、岸孝之(16年→楽天)など、14年をのぞいて毎年、選手が「流出」している。
今季はさらに14勝を挙げた左腕・菊池雄星はポスティングでのメジャー挑戦を表明している。過去には松坂大輔投手も同制度でメジャーへ移籍するなど12球団でもっとも「流出」を経験した球団といえるだろう。
2番目に流出選手が多いのが日本ハム。14人が昨年までに他球団へ移籍している。そして次いで3位となる「流出」をしているのがソフトバンクとオリックス。今シーズンのパ・リーグ上位3チームが「流出」トップ3でもある事実は興味深い。
育ててくれた球団への感謝の気持ちは強いが、プロ野球選手としてプレーする以上、自分をより高く評価してくれる球団があれば話を聞きたい。冒頭の浅村の言葉は、移籍してゆく選手たちの偽らざる気持ちだろう。
そのとき、やはりお金の問題は切り離せない。2000年代に入った頃から球団売却、合併が噂されるようになるなど資金力で戦えない西武、予算が決まっている日本ハムが上位に上がるのは納得がいく。