社内で周囲と良い関係を築けていますか?(写真はイメージ)

 多くの企業が生産性の向上を目指して労働時間の短縮に邁進している。だが、労働時間を減らすことだけが正しい道なのか? 経営コンサルティング会社、アイディール・リーダーズの「CHO」 (Chief Happiness Officer)丹羽真理氏によると、「社員の幸せ」が組織の生産性を高め、ビジネスの成果をもたらすことが明らかになってきたという。誰もが幸せに働けるようになるための考え方と方法を、丹羽氏が解説する。(JBpress)

「仕事における幸せ」を形作る4つの要素

 近年、「社員の幸せ」がビジネスの成果をもたらすということが、様々な研究から分かってきました。では、一体どうすれば私たちは幸せに働けるのでしょうか?

 前回(「仕事においても自分に問いかけたい『人生の目的』」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53891)は、「仕事における幸せ」を形作る4つの要素を紹介しました。

・Purpose(パーパス=存在意義)
・Authenticity(オーセンティシティ=自分らしさ)
・Relationship(リレーションシップ=関係性)
・Wellness(ウェルネス=心身の健康)

 これらは、筆者が所属するアイディール・リーダーズによる分類です(頭文字をとって「PARW」といった具合に覚えてください)。前回はこの中の1つ目の要素、Purpose(パーパス=存在意義)を解説しました。今回は、2~4つ目の要素を詳しく紹介します。

Authenticity(オーセンティシティ=ありのままの自分らしさ)

「仕事における幸せ」には、自分の強みを活かし自分らしく仕事が行えること、仕事の進め方に自由度があって自分でコントロールできること、が欠かせません。