高級ホテルの屋上プールで景色を満喫、シンガポール

シンガポールの高級リゾートホテルのマリーナ・ベイ・サンズ(Marina Bay Sands)の屋上にある「インフィニティープール(Infinity Pool)」でくつろぐ人々(2014年5月20日撮影)。(c)AFP/ROSLAN RAHMAN〔AFPBB News

 「東京にカジノを作ることが究極的な目標です。シンガポールは準備運動にすぎません」

 カジノ王として名を馳せるシェルドン・アデルソン氏(85)がこう発言したのは2017年のことである。

 スマップのCMで有名になったシンガポールのカジノホテル、マリーナベイ・サンズを2010年にオープンさせたアデルソン氏は東京でカジノを成功させることをビジネスの最終目標にしてきた。

東京カジノ実現に奔走

 その目標がいま、手の届くところまできた。

 米フォーブス誌によると、2018年8月現在、同氏の総資産は386億ドル(約4兆2460億円)で、目の前に立ちはだかる壁をすべてなぎ倒せるかのような財力を誇る。

 日本の国会で7月20日、カジノ法案(統合型リゾート施設整備法案)が成立した。国民の約7割が同法に反対していながらの法案通過だった。

 実はアデルソン氏は以前から東京に事務所を構え、何度も東京に足を運んで「東京カジノ」を実現させるために動いてきた。

 今年4月、「10年もの間、(東京で)ロビー活動をしてきました。いまようやく実を結ぼうとしています」と述べたように、自民党議員に働きかけて法案成立の後押しをしてきたのだ。