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 ギャラリーに入ると、接客のスタッフ5人が笑顔で出迎えてくれた。日本のメディアだと言うと、「日本の方にも是非、宣伝してほしい」と歓迎された。

 説明役の女性は、同プロジェクトは2023年のオープンを目指し、ランカウイ島で最も賑やかな観光スポット、パンタイ・チャナン・ビーチ近くに立地し、「東洋のモナコ」のような豪華なリゾートを開発したいと自慢げに話した。

 さらに、ココナッツの木より高い建物がないランカウイに、「エメラルドグリーンの海と白い砂浜が見下ろせる世界最高級の5つ星のレジデンス(40階建て2棟。約830戸)とホテル(16階建て1棟。350戸)を予定しており、アンダマン海を臨む同島一等地に建設されます」と言う。

 しかし、説明の後、筆者が次のように確認を入れると、説明していたスタッフの表情が急に強張った。

 「同プロジェクトの敷地面積は約5.3ヘクタールで、総工事業費は約20億リンギ(約560億円)。マレーシアの大手不動産開発会社トロピカーナ傘下のチャナン・リゾートと中国の建設業界大手の神州長城(本社・北京)が共同開発し、ワンダグループの『ワンダ・ホテル・アンド・リゾーツ』がマネジメントを担っているんですね」

 続いて、「ここのスタッフは中国本土から派遣されているのですか」と聞くと、「我々3人は台湾人です」と明かした。あとの2人はマレーシア人で、首都のクアラルンプールとペナン島から来ているという。

 中国企業が手掛ける海外の大型不動産プロジェクトを台湾人が営業しているのは本当なのか。ここが台湾ならまだしもマレーシアでは、なかなか現実的には想像できない“組み合わせ”だ。

 本当に台湾人かと確認するために、同行した地元関係者が福建語(普通話とともに、台湾で日常的に話される代表的な中国語)で話しかけたところ、案の定、理解できていないようだった。台湾のスタッフというのは偽りらしい。

 すると、「取材なら、前もって記者登録をしなければいけない」「写真を撮る」などと言い出した。

 実は、入り口に強面の警備員を配置しているのには、理由がある。