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強横風テストのためアイスランド、ケプラヴィーク国際空港へ向け離陸する中国のARJ21-700（2018年3月26日撮影）。(c)CNS/顔康植 〔AFPBB News〕
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前回は、大半が米国機やロシア機のコピーでありながら、うらやましいくらいに多種多様な機種を生産、運用している中国の戦闘機事情について紹介しました。
（前回の記事）「中国の最新ステルス機の形状、プラモで検証してみた」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53121
さて、近年、中国はこうした軍関連の航空機だけでなく、民間用旅客機の開発も推し進めています。特に日本の三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機（小型ジェット旅客機）「MRJ」とも競合する「ARJ21」に関しては、米国での型式証明取得こそ実現できていませんが既に中国国内で就航に至っています。
そこで今回は、「ARJ21」と、それよりワンサイズ大きい現在開発中の「C919」という2つの民間用旅客機について紹介していきたいと思います。
国家プロジェクトとして開発されたARJ21
「ARJ21」は、客席数が78～105席の中・短距離用のリージョナルジェット機です。中国で開発された初めての国産旅客機で、現在までに生産された5機の機体はすべてローンチカスタマーである成都航空有限公司に納入され、運用されています。
ARJ21は中国の国家プロジェクトとして2002年に開発計画がスタートしました。当初は中国航空工業第一集団公司（AVICIC）が開発を担当したのですが、業界再編があったため、途中から中国商用飛機有限責任公司（COMAC）が担当しました。
