時代の空気に敏感な彼ら・彼女ら。『ポケベルが鳴らなくて』『失楽園』が巷で話題となっていた1990年代には、肯定意識は30%に達するほどでした。が、そのブームも過ぎ去り、かつ経済的な余裕もなくなり、さらには「文春砲」「ゲス不倫」「アパ不倫」などなど・・・ネットで炎上し、叩かれることの恐ろしさを強く感じる今日に至って、若者たちは「不倫否定派」の急先鋒となったのではないかと推察されます。
ちなみにもう一点、「いくつになっても恋愛をしていたいと思う」を「性別×年代別」で見てみると、こちらは若い男女で傾向の違いが見えました。20~30代男性は急速に意欲が低下し、直近のスコアが中高年層を下回るほど落ち込んでいるのに対して、20~30代女性は比較的高止まりして推移しています。


1990年代から現在にかけて、どうも若い男女の恋愛観に温度差が生じてきているようです。
「草食系男子」という言葉も一時期話題になりましたが、この結果からも若い男性がかつてに比べて、恋愛に対してドライになっている様子がうかがえます。
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いかがでしたでしょうか。今日の目の前の事象も、長いスパンで眺めると、そこからいろいろなことが見えたり想像できたりする。これが “ロングデータ”「生活定点」の強みであり面白さだと思います。
減少を続ける「不倫肯定派」は、このままゼロへと収束していくのか。若い男女の恋愛温度差は、この先埋まるのか、それともさらに離れていくのか。
次の「生活定点」調査結果が、今から気になるところです。