サンタもうっとり フィンランドのオーロラ

フィンランド西部バーサで、オーロラを見るサンタクロースの衣装を着た男性(2016年12月23日撮影)。(c)AFP/OLIVIER MORIN〔AFPBB News

 明日(2017年12月6日)は、フィンランドの「独立記念日」。100年前の1917年のこの日、「ロシア革命」後の混乱の最中にソ連から「独立宣言」が行われた。1日早いが、このコラムでフィンランド独立100周年の前祝いとさせていただきたい。

 12月6日の「独立記念日」にはフィンランドを代表する作曲家シベリウスの交響詩「フィンランディア」が演奏される。ロシアの圧制下からの独立を目指していたフィンランド人を鼓舞するために作曲されたこの曲は、聞いていると腹の底から元気が出る名曲だ。

 ちなみに、12月6日はキリスト教の聖者である「聖ニコラウス祭」でもある。4世紀の小アジア(現在のトルコの一部)の教父ニコラウスが、民間伝承のなかでサンタクロースに変化したとされる。奇しくも12月6日が独立記念日であるのは、サンタクロースの故郷とされるフィンランドにはふさわしいかもしれない。個人的な話で恐縮だが、12月6日はコラム執筆者である私の誕生日でもある。

日本人の生活にも浸透しているフィンランド

 北欧の国フィンランドといえば、日本では非常に人気の高いムーミン、すでに幅広く日本人の生活に浸透しているサウナのほか、オープンソースOSのリナックスなどが思い浮かぶ。変わったところでは、奇妙きてれつなスタイルで有名なレニングラード・カウボーイズという名のバンドも挙げておきたい。