94台のiPhone、体にぐるぐる巻きで密輸失敗 中国

中国・北京のアップルストア〔AFPBB News

 米国の市場調査会社、ストラテジー・アナリティクスがこのほどまとめた中国のスマートフォン市場に関する調査によると、昨年1年間における同国のスマートフォン出荷台数は、前年比3%増の4億3780万台となり、これまでの最高記録を更新した。

シャオミ、 年間では首位もQ4は2位に後退

 メーカー別の年間出荷台数は、中国シャオミ(小米科技)が6750万台で最も多かった。これに次いだのが中国ファーウェイ(華為技術)で6220万台。

 3位は米アップルの4950万台で、このあと中国メーカーのvivo(維沃移動通信)とオウポ(広東欧珀移動通信、Oppo Mobile Telecommunications)が続き、出荷台数はそれぞれ1180万台と1080万台だった。

 このうちシャオミは前年に続き同国のスマートフォン市場で首位となったが、2位のファーウェイが急速な勢いで伸びている。

 例えば第4四半期(10~12月)の出荷台数はシャオミが1750万台、ファーウェイが1790万台となり、順位が逆転した。また同四半期の前年同期からの伸び率はシャオミが11.5%だったのに対し、ファーウェイは50.4%と急伸した。

 シャオミは一昨年にその年間売上高が前年比2倍以上の約120億ドルに達するなど、急成長を続けてきたメーカー。その同社は当初、昨年1年間のスマートフォン販売台数を1億台とする目標を立てていたが、先頃これを達成できなかったと伝えられた

 その主な理由は中国市場の成長減速にあると言われている。そうした中、シャオミは海外展開が迅速に進まず、中国国内ではブランド戦略でライバルの台頭に苦戦したと指摘されている。

 一方のファーウェイは先頃、スマートフォンを手がける消費者向け事業の年間売上高が200億ドルを超え、前年から約70%増加したと発表した。ファーウェイによると、同社が昨年出荷したスマートフォンの台数は1億800万台で、こちらは同44%増加したという。