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 これは18時以降に空き部屋が発生したホテルとユーザーをマッチングし、ユーザー側は格安で高級ホテルに泊まれてしまうサービスだった。けっこう嬉しい話のように思えるが、中国では日本と違って、突然の外泊を伴うような深夜残業や飲み会の頻度が低い。また、旅行に行く人は事前にホテルを予約してから行動する場合が多いため、意外に需要が伸びずユーザー数は頭打ちとなってしまった。

 2016年3月、訂房宝は起死回生を狙う話題作りのため、蒼井そらを「主席ユーザー体験官」なる一日署長的な役目に任命。また6月には新規に1000万元(約1億7000万円)の投資を得たが、結局経営を立て直せないまま、今年1月に倒産を宣言。そもそも蒼井そら自体、中国での人気はピークを過ぎており、訂房宝の判断は全体的に読み違い感が漂うものだったと言えそうだ。

 ちなみに中国のIT業界では訂房宝のみならず、アパレルのネット販売をおこなう「凡客誠品」も2012年に社のイベントに蒼井そらを招き話題になったが、こちらも業績は低迷中。中国で「国民的人気」を誇る蒼井そらといえども、その神通力だけで駄目サービスを立て直すことは難しいようだ。

ビジネスモデルが「雑」すぎた?

 今年10月23日、アウディやBMWなど高級車のカーシェアリング提供サービス「EZZY」の運営元企業が倒産した。昨年3月に北京ヒルトンで大々的なお披露目会を開き、翌4月にはベンチャーキャピタルから4000万元(約6億9000万円)もの投資を受けた期待のサービスだったが、2年を待たずに潰れてしまったことになる。

 EZZYは会員システムをとり、会員はクレジットカードのデータ登録か一定額のデポジット(預り金)さえ支払えば、あとは毎回の車両使用の際に一定の貸出料をスマホで支払う仕組み。ただ、BMW i3の利用については会費制で、VIP会員が4000元、一般会員が2000元、限定会員が700元を毎月支払い、さらに車両使用時の貸出料を支払うという、ちょっとややこしい制度だった。

倒産判明後、多額のデポジット料の返金を求めてEZZYに怒鳴り込んだユーザーのみなさん。まだ、ほとんど返金はなされていない模様で・・・(『新浪科技』より)