ファッション通販のZOZOTOWNが「ツケ払い」というサービスを始めていますが、そのツケ払いを払えない若者たちのTwitterでのつぶやきが一時期話題になりました。ツケ払いは購入2カ月後までにお金を支払えばいいというものなのですが、要は2カ月後の一括ローンを組んだのと同じです。しかし、ツケ払いという語感の良さに多くの若者が気軽に利用しています。
海外では誰もが気にするクレジットスコア
日本人は、海外と比べてお金の教育を受けていないとも言われています。
例えば、米国などでは「クレジットスコア」と呼ばれるものがあります。これは個人の信用評価点で、もともとは融資やクレジットカードの審査のために使われていたものです。カードの引き落としができなかったりキャッシングの支払いが遅れたりすると返済事故として点数が落ちます。
クレジットスコアは個人の格付けとも言えるもので、スコアの高低でローンなどの金利も変わってきます。スコアが低いと、お金を借りられなくなったりして、金銭的な自由に制約が出てくることで暮らしにくくなってしまいます。
このクレジットスコアですが、アメリカでは実に20年以上も前から開始され、今では非常に一般的なものになっています。お金に関する指標としてはもちろんのことですが、社会的信用の指標として広く一般に認知され、意外なところでは就職や転職、結婚といった場面でも、クレジットスコアが参考にされていることもあるのです。
日本ではお金のことを学ぶ機会が少ない
これだけシビアだと、お金の勉強をしなくてはいけないと誰もが思いますよね? 海外にはそういった土壌があるのですが、日本ではこういったことをあまり教育の場でも生活の場でも学ぶ機会がありません。なんとなく、お金のことを話すのは下品に思われてしまいがちという日本独自の考え方にも原因はあるのかもしれません。