米アップルはこのほど、米ソニー・ピクチャーズエンタテインメント傘下の企業から、2人の幹部を迎え入れると発表した。
映像番組部門の責任者を採用
その2人とは、ソニー・ピクチャーズのテレビ番組制作会社ソニー・ピクチャーズテレビジョンで2005年から共同社長を務めてきた、ジェイミー・エーリクト氏とザック・バン・アンバーグ氏。
両氏は過去10年間、数多くのヒット番組に携わってきたことで知られる人物で、その代表的な番組には、犯罪ドラマシリーズ「ブレイキング・バッド」や、伝記ドラマシリーズ「ザ・クラウン」などがある。
そして、両氏は今夏から、iTunes StoreやApple Musicといったネットサービスなどを統括するシニアバイスプレジデント、エディー・キュー氏の直属となり、アップルの映像番組部門を率いていくと、アップルは説明している。
アップルはこれ以上のことは明らかにしていないが、ウォールストリート・ジャーナルや9to5Macなどの米メディアによると、同社は今後、オリジナル番組に力を入れ、サービス事業の強化を図りたい考えだ。
オリジナル番組がブーム
米国では、ここ近年、「コードカッター」と呼ばれるケーブルテレビ契約をやめる人が増えている。そうした人々は、インターネットを介して映像を配信する、オーバーザトップ(OTT)サービスを好むようになっている。
このOTTサービスは、米ネットフリックスや、米フールー、米アマゾン・ドットコムなどが手がけているが、最近はこれらの企業が自ら、オリジナルテレビドラマシリーズを制作しており、それらが人気を博している。