アップルCEO、自動運転システムに言及 未来の「中核技術」

米アップルのティム・クック最高経営責任者。カリフォルニア州クパティーノにある米アップル本社で(2016年10月26日撮影、資料写真)。(c)AFP/Josh Edelson〔AFPBB News

 米アップルと言えば、秘密主義を徹底的に貫くことで有名だ。新製品に関する情報は、発表イベント当日までは一切明かさず、同社から次に何が飛び出してくるのか、具体的なことは分からない。

 ところが、このほど同社のティム・クック最高経営責任者(CEO)は、米衛星テレビ放送局の番組に出演し、同社が自動運転車技術の開発に取り組んでいることを明かした。

プロジェクトについて初めて言及

 同社には「Titan(タイタン)」と呼ばれる秘密の自動車開発プロジェクトがあるといった情報は、これまでにも漏れ伝わっていたが、今回CEO自らが、初めてそのプロジェクトについて語ったと、話題になっている。

 これは、同氏が6月5日に、米国の経済専門通信社ブルームバーグが運営するブルームバーグ・テレビジョンに出演し、明かしたもの。

 番組の中で同氏は、「我々は自律走行システムに注力している」と述べた。また、同社の自動運転技術への取り組みついて、「究極の人工知能(AI)プロジェクト」と表現し、「おそらく我々が取り組むAIプロジェクトの中で最も難しいものの1つ」とも述べている。

 さらに同氏は、「大きな変化が差し迫っている」とし、その例として、自動運転技術、電気自動車(EV)、配車サービスを挙げた。そして「これら3つの変化のベクトルが、ほぼ同じ時間枠で発生している」と語っている。