自動運転車はどのように実現されて、どのように社会に浸透していくのだろうか。(写真はイメージ)

 自動車メーカーとIT企業が混然一体となって「自動運転」の実現に突き進んでいる。そう遠くない将来に実現されるともいわれているが、実際にはどこまで技術開発は進んでいるのだろうか。

 自動運転技術の開発に古くから取り組んできた、インテル 事業開発・政策推進ダイレクター(兼)チーフ・アドバンストサービス・アーキテクトの野辺継男氏に話を聞いている。

 前回「あと3年で自動運転車が街の中を走り始める!」は、自動運転車がいったいどのようなモノなのか、そしてどのようなライフスタイルやビジネスモデルをもたらすのかを聞いた。そのような未来は、どうやって実現されていくのだろうか。

 今回は、自動運転を実現するための技術的な到達点や、開発に向けた協業のあり方などを、引き続き野辺氏に聞いていく。

インテル 事業開発・政策推進ダイレクター(兼)チーフ・アドバンストサービス・アーキテクトの野辺継男氏。

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自動運転に必要な技術

――自動運転で鍵になるのは、周辺環境の認識になると思います。具体的にどのように環境を認識するのでしょうか。