先ごろ、米アップルが米カリフォルニア州で、自動運転車の公道走行試験の許可を得たというニュースが報じられたが、米アマゾン・ドットコムも同じく、自動運転の実用化への取り組みを進めているようだ。
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物流事業の改革に自動運転車を利用
米ウォールストリート・ジャーナルの4月24日付の記事が伝えるところによると、アマゾンは無人自動車の技術について研究するチームをひそかに組織していたのだという。
このチームは、少なくとも1年以上前に発足しており、現在は十数人の社員で構成されている。アマゾンは自社物流事業の改革を目指しており、チームはこの取り組みを手助けするために作られたという。
ただ、その目的は、アマゾンの物流車両網を構築することではなく、自律走行車をいかに商品配送に生かすかを研究するシンクタンクのような役割を果たすことにあると、事情に詳しい関係者は話している。
そして、この取り組みはまだ初期段階であるが、アマゾンは将来、トラックやフォークリフトなどの分野で自動運転の技術を導入する可能性があるとウォールストリート・ジャーナルは伝えている。
ただし、同紙によると、このチームの詳細など、多くのことについては、まだ分かっていない。