かねて観測が流れていたとおり、米アップルは6月5日に米国で開催した開発者向けイベントで、音声アシスタント機器を発表した。
その名は「HomePod」。丸みのある円筒形の機器で、高さは18cmほど。内部にはアップルが設計したプロセッサーやウーファーのほか、7つのツイーター、6つのマイクを備えている。
利用者は他社のスピーカー型アシスタント機器と同様に、この機器に話しかけて、命令し、音楽を流したり、ニュース速報、スポーツ情報、天気予報を確認したり、タイマーを設定したりできる。
音声で家電の操作も可能
HomePodは、アップルの家電管理ソフトウエアプラットフォーム「HomeKit」に対応しており、他社製の互換機器を購入すれば、音声命令で家電などさまざまな機器を動かせる。アップルはその例として、照明器具やエアコン、ガレージドア、セキュリティカメラなど挙げている。
また外出時にはこのHomePodがハブとなり、iPhoneやiPadの「ホーム」アプリを通じて、これらの機器を遠隔操作できる。
アップルはこの機器を今年の12月に、まず米国、英国、オーストラリアで発売し、来年には、順次販売地域を拡大していく計画だ。