スマートウオッチやフィットネストラッカーに代表されるウエアラブル機器の市場は、一時、停滞していると言われていたが、この市場は活気を取り戻しつつあるようだ。
ウエアラブルの出荷台数、17.9%増加
米国の市場調査会社、IDCがまとめた今年1~3月期の世界市場リポートによると、同四半期に世界で出荷されたウエアラブル機器の台数は、2470万台で、1年前から17.9%増加した。
その牽引役となったのは、中国シャオミ(小米科技)と米アップルだ。1~3月期における出荷台数は、シャオミ、アップルともに360万台で、2社は同率で首位に浮上した。
一方、米フィットビットは、長らく首位の座を維持してきたが、1~3月期は300万台へと大幅減少し、3位に後退した。消費者の嗜好に変化が生じていることから同社は事業戦略の変更を進めており、その影響が出たという。
IDCが定義するウエアラブル機器には、シャオミやフィットビットなどが手がける、比較的低価格の「フィットネストラッカー(リストバンド型)」、Apple Watchのような「スマートウオッチ(腕時計型)」、シャツや帽子などに取り付ける「衣服型」、耳に装着する「イヤウエア型」などがある。
消費者の好みに変化
このうち、一昨年前まではフィットネストラッカーが急成長していたが、ここ最近は消費者の好みがスマートウオッチへと移行している。