iPhone誕生から10年、スマホ革命続く

米サンフランシスコで開催されたマックワールドカンファレンスでiPhoneを手に登場した故スティーブ・ジョブズ氏(2007年1月9日撮影)〔AFPBB News

 米アップルが1月31日に発表した昨年10~12月期の決算は、売上高が1年前から3%増の783億5100万ドル(約8兆8811億円)となり、四半期の売上高として過去最高を更新した。

iPhoneの販売台数、7829万台に

 そして、同社の売上高の7割を占める「iPhone」の販売台数は7829万台となり、こちらも四半期販売台数の過去最高を更新した。

 iPhoneの販売台数は1年前(2015年10~12月期)に7477万9000台に達し、それまでの過去最高を達成していたが、その前年同期に比べた伸び率は1%未満(0.4%増)の微増にとどまっていた。

 iPhoneはその後、3四半期連続で前年割れとなり、不振が続いていた。しかし昨年9月に発売した「iPhone 7」シリーズの売れ行きが好調で、ようやくマイナス成長に歯止めがかかった。

世界市場はわずかながらも回復

 アップルの決算発表を受け、米ストラテジーアナリティクスがまとめた世界スマートフォン市場リポートを見ると、昨年10~12月期の世界出荷台数は4億3870万台で、1年前から9%増加した。

 同社によると、10~12月期は過去1年以上の間で最もスマートフォン市場が成長した四半期。中国やアフリカをはじめとする主要新興国市場の需要が高まり、市場はわずかながらも回復を見せたという。

 なお昨年1年間の世界出荷台数は14億8820万台で、2015年の14億4020万台から3%増加した。