森上 えー、全然分かんない。
杉村 そうでしょうね。実はね、僕たちの最初の出会いってね、電車の中なのよ。「全国小学生テニス選手権」ってあったでしょ。
森上 ありました。
杉村 東京の調布でやっていて、クレーコートだったんですけど、覚えていますか?
森上 覚えていますよ。第一生命さんのコートですよね。
杉村 そうそう。私にとっては最初の全国大会だったんですが、その会場に向かう電車の中で会っているんですよ。森上さんは真っ白のポロシャツに短めのスコートで、やたらと色が黒くてね(笑)。ああ、この子も全国大会に出るんだなあって思いながら見ていたのが最初なんですよ。
森上 あの頃は本当にすごく日焼けしていたよね(笑)。
杉村 でね、私なんかはその大会で、すぐに1回戦で負けたわけよ。それでふと見たら、森上さんが、僕と同じ北海道出身の小畑沙織選手(注:元世界ランキング39位、2006年に引退)と準決勝ですごい試合をやっているわけ。「あの子、こんなに強いんだ」ってびっくりしたのが、私にとっての最初の森上さんなんですよ。
森上 そうだったんですか。それより私の方がびっくりしたよ。何で政治家になったの? ずっとなりたかったの? 突然、ニュースとかに「杉村太蔵」って出ているから、母と「あれ、杉村太蔵って、あのタイゾーくんじゃない?」って言ってたんだよ。
杉村 あの、今日は私の話はどうでもいいんです。森上さんの話を聞かせてください。
えっ、ご両親はまったくテニスをなさらない?
杉村 そもそもテニスを始めたきっかけを教えていただけますか? やはりご両親の影響でしょうか?
森上 それは全然なくて、私の両親は一切テニスをしません。
杉村 えっ、森上さんのご両親は一切テニスをなさらない?
森上 はい、しません。