米リコードなどの海外メディアの報道によると、米アマゾン・ドットコムは、月額制の音楽ストリーミングサービスを始める計画だという。
Prime特典とは違う本格音楽サービス
その料金は1カ月約10ドルと、米アップルや英スポティファイなどのライバルと同じになる見通しで、これら競合大手と同様の聴き放題、広告なしのサービスだという。
そしてリコードは事情に詳しい関係者の話として、アマゾンが同社のスピーカー型音声アシスタント端末「Amazon Echo」のみで利用できる音楽ストリーミングサービスも計画していると伝えている。
こちらの料金は月額4ドルあるいは5ドルと、ライバルの半額ほどになるという。
この計画に伴いアマゾンは現在、大手レコード会社や音楽出版社と協議をしており、同社は2つの新サービスを今年9月に立ち上げたい考えだとリコードは伝えている。
今回の報道に先立つ今年6月、英ロイター通信などは、アマゾンがアップルやスポティファイと競合するサービスを準備していると伝えていた。
同社には現在、有料の会員制プログラム「Prime(プライム)」の特典の1つとして、「Prime Music」という追加料金なしの聴き放題音楽ストリーミングサービスがある。だが新サービスはこれとは異なり、完全な単体サービスになるという。
現在Prime Musicで配信している楽曲の数は約100万曲。これに対しアップルやスポティファイの楽曲数は3000万曲以上と大きな差がある。アマゾンの新サービスはこれらライバルのサービスに直接対抗するものになると、ロイター通信は伝えていた。