仏議会で「反アマゾン法」可決、オンライン書店の無料配送禁止

フランス・シャロンシュルソーヌにある米アマゾン・ドットコムの配送センター〔AFPBB News

 米 アマゾン・ドットコムが米国で販売している「Dash Button(ダッシュボタン)」をご存じだろうか。

新たに数十種類を追加

 これは消しゴムほどの大きさの機器で、種類がいくつもあり、本体には商品のブランド名が表示されている。

 例えば洗濯洗剤の「タイド」や、かみそり刃の「ジレット」、スポーツドリンク「ゲータレード」といった具合だ。裏側には粘着シートが付いており、洗濯機や洗面台、冷蔵庫など、家の中の様々な場所に貼り付けておける。

 そして、これら消耗品のストックがなくなってきたら、本体前面のボタンを1回押す。すると注文がアマゾンに入り、その商品が2日間で届く。

 このDash ButtonにはWi-Fiが搭載されており、家庭の無線LANを介してインターネットにつながっている。そして商品種の詳細と数量はあらかじめスマートフォン用アプリで設定しておける。

 また誤発注を防ぐ仕組みもある。

 例えば、子供がボタンを押してしまうことが考えられるが、ボタンが押されるとスマートフォンに通知が届き、30分以内であればキャンセルできる。このほか初期設定ではボタンを何度押しても商品が届くまで次の注文が入らない。

 同社がこのボタンを発表したのは昨年の3月31日。そのタイミングのせいか、当初はエイプリールのジョークだと思われたが、アマゾンは大真面目だった。

 同社はいかに消費者がパソコンやスマートフォンを使うことなく、簡単に商品を注文できるかといったことを模索している。そして今年3月31日には当初28種だったボタンの数を100種以上に増やした。