この記事によると、米国のスマートフォン市場では今、アンドロイド端末が急伸しており、この傾向が続くと販売台数は1年余りでアイフォーンを追い抜く。そしてアンドロイドの影響はアイパッドにも及んでくると記事は予測している。
アンドロイドはグーグルが端末メーカーに無料で提供しているオープンソースのOS。採用メーカーは急速に増えつつある。一方でアップルは自社開発のOSを自社端末だけで展開するというメーカー。
このアップルのアプローチは、マッキントッシュパソコンと同様だが、記事は「かつて米マイクロソフトがウィンドウズで各パソコンメーカーを取り込み、マッキントッシュのシェアを奪ったように、今度はグーグルがアップルに攻勢をかけている」と伝えている。
また市場には、カナダRIM(リサーチ・イン・モーション)の「ブラックベリー(BlackBerry)」や、米ヒューレット・パッカード(HP)傘下米パームの「ウェブOS(webOS)」、フィンランド・ノキアと米インテルの「ミーゴ(MeeGo)」といったライバルOSも出てくる。
マイクロソフトはウィンドウズ・フォーン7をリリース〔AFPBB News〕
さらにアップルにはもう1社強力なライバルがいる。マイクロソフトだ。同社は最新OS「ウィンドウズ・フォーン7(Windows Phone7)」をリリースしており、この10月にも搭載端末が登場する。
こうした状況を背景に、アップルはかつてのパソコンOS競争時代とは比べものにならない厳しい状況にさらされている。ライバルはアンドロイド端末などを続々と市場投入してくる。
これに対してアップルの製品リリースサイクルは1年。同社が現在の地位を維持するためには今後も確実にヒットを飛ばし続けなければならず、今や1つのミスも許されない状況だと記事は指摘している。
モバイルコンピューターの市場規模はパソコンよりも大きくなると言われており、アンドロイドの台頭は必ずしもアップル端末の減少につながるとは限らない。
しかし、一連のライバルの動きを見る限り、モバイル市場はかつてのパソコン黎明期とは大きく異なる。ウィンドウズのように1つのOSが市場を席巻することはないだろうとアナリストは予測している。


