2隻目の空母建造、中国国防省発表

中国は2隻目となる空母を建造するなど海軍力の増強を進めている。大連の港に停泊した空母「遼寧」(資料写真)。(c)AFP〔AFPBB News

 以前のコラム(「衝撃のシミュレーション『中国は5日で日本に勝利』」 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45849)で、ランド研究所のシラパク氏と外交専門誌「フォーリンポリシー(FP)」の記者らが行った尖閣諸島をめぐる日中紛争のシミュレーションを紹介しました。

 シミュレーションによると日本は5日で尖閣諸島を奪取され、シラパク氏は「米国は尖閣問題に関わるべきではない」と結論づけていました。これは中国や台湾でも議論になったようです。

台湾独立派の新聞は「最後に日本が反撃」に注目

 まず、台湾独立派の大手新聞「自由時報」の報道です。1月28日の自由時報は、「米国シンクタンク:『中国はわずか5日で釣魚台を攻め取るも、割に合わない勝利に』」とのタイトルで、筆者のコラムの概要を紹介しました。

 同記事はシラパク氏について、「ランド研究所におけるベテランのウォーゲームの専門家」として評価し、シラパク氏が去年9月に「米中軍事力スコアカード」という430ページにわたる報告書の編著に携わったこと、その報告書が「2年後にアジア太平洋地域に戦争が発生した場合、米国は中国に勝利するであろう」と結論づけていたことを紹介しています。