アップル、音楽配信の米ビーツを3000億円で買収

ビーツ・エレクトロニクス製ヘッドフォン〔AFPBB News

 米アップルは、昨年買収した米ビーツ・エレクトロニクスの音楽ストリーミングサービス「Beats Music(ビーツミュージック)」を今月末で終了すると発表した。

Apple Musicへの移行促す

 Beats Musicの既存ユーザーは11月30日をもって契約が解除される。ただしアップルはそれらユーザーに対し、同社ブランドの音楽ストリーミングサービス「Apple Music」に移行するよう勧めている。

 Beats Musicは月額9.99ドルの有料サービス。Apple Musicもこれと同じく1カ月9.99ドルだ(家族6人までが利用できるファミリーメンバーシップは同14.99ドル)。

 Apple Musicでは、Beatsのユーザーがこれまで設定してきた音楽ライブラリや、お勧め機能をそのまま使えると同社はWebページで案内している。

 これに加え、著名なDJが選んだ楽曲を24時間流す「Beats 1」、ミュージシャンが楽曲やビデオなどのコンテンツを投稿し、ファンに情報発信する「Connect」といったサービスが使えるようになるとし、Apple Musicへの移行を促している。

Android向けアプリを提供開始

 米メディア(PCWorld)の報道によると、アップルはこれに先立ち、Beats Musicの新規登録受け付けを中止し、既存ユーザーに対してApple Musicを利用するよう勧めていた。また同社は11月10日に、Apple MusicのAndroid向けアプリ(ベータ版)の配信も始めている。

 アップルは昨年8月にビーツ・エレクトロニクスを30億ドルで買収した。その際同社は、Beats Musicのサービスは当面独立した事業として継続すると発表していた

 その後アップルはBeats Musicのノウハウをもとに自社ブランドのサービスを開発。今年6月末にApple Musicを世界100カ国以上で開始した。