アップルの新型iPhone、3日間で1300万台販売の新記録

米カリフォルニア州サンフランシスコで、「iPhone 6s」を紹介するアップルのティム・クックCEO(2015年9月9日)〔AFPBB News

 米アップルの今年7~9月期の決算は主力の「iPhone」の販売が好調で、増収増益となった。

 売上高は515億100万ドルで、1年前から22%増加。純利益は111億2400万ドルで、同31%増加した。1株当たり利益は1.96ドルとなり、同38%増加。これで7四半期連続の増収増益となった。

iPhoneの販売台数は22%増

  アップルによると、業績の押し上げ要因となったのは、iPhoneのほか、腕時計型端末「Apple Watch」の販路拡大、パソコン「Mac」の販売増。そしてインターネットサービスなどのサービス収入の伸びも、売り上げ増に寄与したという。

 同四半期の同社製品の販売台数を製品別に見ると、iPhoneは4804万6000台で、1年前から22%増加し、7~9月期の過去最高を記録した。またMacは同3%増の570万9000台となり、四半期ベースの販売台数として過去最高となった。

 一方でタブレット端末の「iPad」は同20%減少し、988万3000台となった。iPadの販売台数は減少が続いており、これで7四半期連続で前年実績を下回った。

 このうち、9月25日に販売を開始したiPhoneの新モデル「6s」「6s Plus」について、同社は発売後3日間の販売台数が1300万台を突破し、歴代iPhoneの記録を塗り替えたと発表していたが、今回の決算は9月26日を末日としているため、これら新モデルの業績結果は2日分しか反映されていない。

クックCEO、年末商戦に自信示す

 アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、今回の決算の電話会見で、「我々はこれから、iPhone 6s/6s Plus、Apple Watch、iPad Pro、Apple TVといった過去最強の製品ラインアップとともに年末商戦を迎える」と述べ、10~12月期の業績に自信を示した。

 クックCEOが言及したこれらの製品のうち、iPhone 6s/6s Plusは前述のとおり発売後3日目以降の業績が10~12月期の決算に反映される。