10月1日、オレゴン州ローズバーグのアンプクワ・コミュニティ・カレッジで、銃乱射事件が起き、少なくとも10人が死亡した。
こうした「スクール・シューティング」は、米国ではたびたび起きている。そして、そのたび、銃規制強化の声が上がる。しかし、世論は二分され、結局、先に進まない。
2期目を迎える際にも規制への強い決意を述べたバラク・オバマ大統領は、今回も、「米国は数か月ごとに銃撃事件の起こる唯一の先進国。我々の感覚は麻痺している。法律を変えなければならないが、私だけではできない」と語っている。
「今世界に5億5000万の銃がある。12人に1丁の計算だ。残る課題は1人1丁の世界」
世界には8億7500万丁の銃
アンドリュー・ニコル監督の『ロード・オブ・ウォー』(2005)は、武器商人ユーリーのそんな言葉から始まる。
少々数字は変わるが、「Small Arms Survey 2007」には、世界の銃器数は8億7500万、軍警察など公的所有物を除けば6億5000万、そのうち、米国だけで2億7000万、とある。
つまり、米国に限れば、ユーリーの目標はおおむね達成していることになるのだ。実際には、複数保有者も少なくなく、成人3人に1人程度らしいのだが。
で主人公を執拗に追い続けるインターポール捜査官は語る。
「世界平和のためには核を追うべきか?」
「違う。戦争犠牲者の9割が銃で殺されている。AK47こそ真の大量破壊兵器だ」