9月3日に厚生労働省が発表した2014年度の概算医療費は40兆円に達し、過去最高となりました。

 厚生労働省発表のデータの大きなポイントをまとめると、以下のようになります。

・調剤費用(7.2兆円)の増加率が2.3%と、診療費用の増加率1.6%を上回って高い。

・75歳以上の高齢者の医療費が1人当たり年間93万円と、75歳未満の1人当たり年間21万に比べて4倍以上の水準となっている。

・医療費増加率の都道府県格差がある。秋田県は前年度比マイナス0.2%なのに対して、千葉県はプラス3.1%となっている。

 以上のことから、医療費を抑制(みんなが支払う健康保険料を削減)したいのであればやるべきことは次のようになるでしょう。

・調剤費用の伸び率を診療費並みに抑える。

・75歳以上の高齢者の医療費を削減する。

・都道府県ごとに競わせて格差が生じないようにする。