ある雑誌で、一定の規模以上の経営者を対象にした「成功するために必要なものは何か」というアンケート結果に関する記事を読んだことがある。
その結果、1位:人脈、2位:コミュニケーション能力、3位:時代の先を読む力、という結果だった。
この点、人脈を得るためには、コミュニケーション能力が必要になる。その意味では、成功するためにはいかにコミュニケーション能力が大事であるかがこの記事から読み取れる。
ただ、このコミュニケーション能力という言葉はかなり抽象的な言葉である。そのため何をもってコミュニケーション能力が高いとするかを表現するのは簡単ではない。
別次元のコミュニケーション
指示された業務をそつなくこなし、分かりやすい報告をする。
これは確かにコミュニケーション能力が求められることである。しかし、こういったことができればコミュニケーション能力が高いと言えるのかと言うと、違和感を覚える方も多いのではないだろうか。
それはビジネスをするうえで最低限必要となるものであって、人脈を作り、ビジネスを成功に導くためには別次元のコミュニケーション能力が求められる。
例えば、上記の能力以外にも次のような力が挙げられる。
・相手の心を開かせる力。
・気の利いた一言を言う力。
・相手を笑わせる力。
・場を和ませる力。
・相手の怒りや不満をなだめる力。
・相手の懐に飛び込む力。
・物怖じせずに堂々と話す力。
・相手に共感する力。
・相手の真意を汲み取る力。
しかし、このコミュニケーション能力のベースとなる資質があると私は感じている。それは「人が好き」ということと「人なつっこさ」である。