米フォーブス誌の報道によると、中国のスマートフォンメーカー、シャオミ(小米科技)はこの9月にアフリカ市場に進出する。
アップル製品の販売手がけた人物
米アップルや任天堂の製品を、サブサハラアフリカと呼ばれる、サハラ砂漠以南の地域で販売したことで知られる起業家と提携し、アフリカ市場に打って出るという。
当初販売するのはエントリーモデル機「Redmi 2」と旗艦モデルの「Mi 4」。価格はそれぞれ、1999南アフリカランド(160ドル)と3999南アフリカランド(320ドル)という。
フォーブスによるとシャオミが提携するのは「モバイル・イン・アフリカ」という現地の販売業者。
この会社の社長であるルトハー・ファン・スパーンドンク氏という人物は、つい最近まで南アフリカのコアグループ(Core Group)という販売業者でエグセクティブディレクターを務めており、そこでアップル製品などをサブサハラアフリカの14カ国で販売する事業を手がけていた。
今回シャオミは同氏の協力を得て、サブサハラアフリカの50カ国にその販路を広げる計画で、まずは14カ国向けのオンラインストアで2機種を販売する。
シャオミ、中国以外で販売攻勢
シャオミのスマートフォン販売については先頃、今年の販売目標を達成できない恐れが出てきたと報じられた。
英ロイター通信や米ウォールストリート・ジャーナルによると、シャオミが先頃発表した今年上期における同社のスマートフォン販売台数は3470万台。これは昨年下期の販売実績である3500万台を下回っており、このままだと8000万~1億台としていた今年の目標の下限も実現できないと指摘されている。
その要因とされているのが、同社の主要市場である中国の成長鈍化だ。米国の市場調査会社、ガートナーが先週公表したスマートフォンの販売統計によると、今年4~6月期における世界のスマートフォン販売台数は3億3000万台で、1年前から13.5%増加した。