英国の新聞ガーディアンの報道によると、米アップルは自動運転車を開発しており、そのために必要な試験走行の施設を探しているのだという。
厳重な警備の走行試験場
現在候補地として挙がっているのは、米サンフランシスコ近郊にある海軍基地跡の試験場。同施設の使用に関するアップルと施設側の交渉を記した文書をガーディアンが入手し、同社の自動運転車開発計画の事実が明らかになったという。
アップルの自動車開発に関する噂はこれまでにもあったが、そのことを文書という形で確認できたのは初めてだと、ガーディアンは伝えている。
同紙によると、アップルが利用を検討しているのは、サンフランシスコ近郊のゴーメンタム・ステーション(GoMentum Station)。
ここは第2次世界大戦中に米海軍の基地だったが、現在はカリフォルニア州コントラコスタ群の交通局が管理している。
同交通局は昨年、ゴーメンタム・ステーションを次世代交通インフラを実現するためのコネクッテッドカーや自律走行車の試験場にする計画を明らかにした。今後セキュリティーレベルの高い施設として改修する予定という。
その敷地面積は2100エーカーで、東京ドーム約180個分。舗装道路の総延長は20マイル(約32キロメートル)あり、施設内には一般道や高速道、高架道、踏切、トンネルなどが再現されていると、ガーディアンは伝えている。