海外メディアの報道によると、米アップルが6月末に開始した音楽配信サービス「Apple Music」は、スタートから約1カ月が過ぎたが、その利用者数はすでに1100万人に達したという。
これはアップルのインターネットソフトウエア&サービス担当上級バイスプレジデントのエディー・キュー氏が、USAトゥデイとのインタビューで明かしたもの。アップルはこの数字を非常に喜んでいると同紙は伝えている。
競合スポティファイの半数超に
米ニューヨーク・タイムズによると、これまでアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、Apple Musicの登録者数が数百万人になったとだけ述べており、同サービスの利用者数を巡っては音楽業界で議論の的になっていた。
そうした中、1100万人という利用者数は、同社最大のライバルである英スポティファイの有料会員数の半分以上を占めており、約1カ月の成果としては上々と見る向きもあるという。
というのも、スポティファイが7500万人(うち有料会員は2000万人超)の会員を獲得するまでに、7年かかっているからだ。
その一方で、現在のApple Musicの利用者はすべてが無料会員。このため今後無料期間が終了する際にどれだけの人が利用を継続するのか、まったく未知数だと、ニューヨーク・タイムズは伝えている。