英国の市場調査会社、カナリスがこのほど公表した中国のスマートフォン市場に関する最新リポートによると、今年4~6月期の同国におけるメーカー別出荷台数は、同国のシャオミ(小米科技)が15.9%のシェアを得て、首位に浮上した。
ファーウェイ、出荷台数の記録更新
そしてシャオミに次いで出荷台数が多かったのが、同じく中国のメーカーであるファーウェイ(華為技術)。
その市場シェアはシャオミとわずか0.2ポイント差の15.7%。ファーウェイの出荷台数は1~3月期から48%増と急伸しており、伸び率は上位10社の中で最も高い。これによりファーウェイの四半期出荷台数は自社の最高記録を更新した。
カナリスによると、これに伴い米アップルの中国における出荷台数順位は3位に後退した。その市場シェアは11%という。またアップルのあと、韓国サムスン電子と中国vivo(維沃移動通信)がそれぞれ9%のシェアで続いている。
一方で、昨年10月に米グーグルから米モトローラ・モビリティを買収した中国レノボ・グループ(聯想集団)は上位5社のランキングから外れた。
米シーネットによると、カナリスの調査ではアップルが昨年10~12月期に初めて中国市場でトップとなり、同社は今年1~3月期も首位を維持した。だが4~6月期はシャオミが再び首位の座を奪取。ファーウェイの勢いもあってアップルは首位の座を明け渡した。
ただし別の調査会社米IDCによると、アップルは4~6月期も中国市場で首位を維持している。画面サイズが大きくなったiPhoneに加え、中国で急拡大している4Gネットワークがその勢いを後押ししているとIDCはリポートしている。