米国の市場調査会社リストリー(Wristly)がこのほどまとめたリポートによると、米国と英国ではApple Watchユーザーの約8割が米アップルの電子決済サービス「Apple Pay」をすでに利用したことがあり、そのうちの大半がApple WatchでApple Payを利用することに満足しているという。
「魔法のよう」「便利」との回答
同社がブログサービスの「Medium」上で公開したアンケート調査によると、iPhone 6シリーズでApple Payを利用している人の割合は15~20%程度。これに比べるとApple WatchユーザーのApple Pay利用率は高いと同社は報告している。
これはApple Payのサービスがすでに始まっている米国と英国で、約1000人のApple Watchユーザーを対象にアンケート調査を行ったもの。
Apple WatchでApple Payを利用したことのある人にその感想を尋ねたところ、51%が「魔法のようだ」と回答しており、「便利」という答えも42%あったという。
一方で、まだApple Payを利用したことがない約2割の米国のApple Watchユーザーにその理由を尋ねたところ、15%の人が「支払いに関するニーズはすでに満たされている」と答え、5%が「メリットを感じない」、同じく5%が「セキュリティの問題を懸念している」と答えている。
ただし、これらApple Payを利用したことがない人のうち、29%がその主な理由として「自分のカードがApple Payに対応していない」と答えている。このことからリストリーは、消費者の関心は高く、今後多くのカード会社が対応すれば、利用者は増えるだろうと予測している。
Apple Watchと相性が良い
この話題について報じている米シーネットの記事は、Apple PayはApple Watchとの相性が良いと伝えている。
例えばiPhoneでApple Payを利用するには、まずポケットやバッグからiPhoneを取り出すことから始めなければならない。しかしApple Watchならば決済手段はすでに手首に用意されているという。