マイクロソフトがノキアの携帯電話事業を7000億円超で買収

フィンランドのノキアの携帯電話事業は2014年に米マイクロソフトに買収された〔AFPBB News

 フィンランドのノキアが携帯電話の市場に再参入する意向を示したと複数の海外メディアが報じて、話題になっている。同社の広報担当者が7月13日の遅い時間に公式ブログに投稿し、その意向を明かしたという。

初めて噂を認める

 ノキアは昨年4月に携帯電話事業を米マイクロソフトに売却した。

 それ以降同社は、(1)通信事業者向けの無線ネットワークインフラ機器などを手がける「Nokia Networks」事業、(2)カーナビゲーションシステムなどに使われている位置情報サービス技術を手がける「HERE」事業、(3)技術開発や特許ライセンス供与などを手がける「Nokia Technologies」を主要ビジネスとしている。

 そうした中、ここ数カ月にわたり、同社の携帯電話市場再参入に関する観測が流れていた。米シーネットによると、今回ノキアはそうしたメディア報道に応え、初めて計画について言及したという。

 ただしノキア広報担当者であるロバート・モリーノ氏はブログで、「それは複雑だ、というのが我々の回答だ」と述べている。

かつてとは異なるアプローチ

 というのも、ノキアは昨年、「Devices & Services」部門をマイクロソフトに売却し、携帯電話事業に関するすべてを手放した。これには製造工場、設計技術、流通チャネル、従業員など携帯電話を製造、販売するためのすべての資産が含まれていた。

 こうした状況でノキアが再び携帯電話事業を始めるには、これまでとはまったく異なる方法をとる必要があるとモリーノ氏は述べている。