米ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、スマートフォンを販売することでメーカー各社が得る営業利益は、米アップルのそれが業界全体の実に92%を占めており、断トツなのだという。
大幅上昇した営業利益シェア
これはカナダの投資銀行、カナコード・ジェニュイティが公表した推計だ。
スマートフォンメーカー上位8社の今年1~3月期における営業利益を調査したもので、これによるとアップルの営業利益シェアは1年前の同じ時期の65%から大きく上昇したという。
そしてこれに次いだのが韓国サムスン電子の15%。
同行のマネージングディレクターであるマイケル・ウォークリー氏よると、この2社の利益シェアが100%を上回っているのは、市場では多くのメーカーが収支とんとん、あるいは採算割れという状況にあるからだという。
たとえばカナダのブラックベリーの利益シェアは0%、中国レノボ・グループ(聯想集団)の利益シェアはマイナス1%だと同行は報告している。