PCデータが「人質」に、身代金要求型のランサムウエア

フランスのパリでネットを閲覧する女性〔AFPBB News

 米国の市場調査会社、ガートナーがこのほど公表した最新のリポートによると、スマートフォンやパソコンなどの消費者向け電子機器の今年の世界出荷台数は、従来予測を下回るという。

 同社によると、携帯電話、パソコン、タブレット端末を合わせた2015年の世界出荷台数は24億5400万台となり、昨年実績から1.5%の伸びにとどまる見通し。

 3カ月前に出したリポートで同社は、今年の年間出荷台数が同2.8%増になると予測していたが、今回これを下方修正した。

 このうち携帯電話の出荷台数は前年比3.3%増の19億4000万台に達する見通し。ただし中国市場の影響を大きく受けるため、その伸びは鈍化が続くという。

 中国では初めて端末を購入する人の数が減っており、市場は飽和状態に近づきつつあると同社は指摘している。

スマホメーカーが軒並み不振

 ちょうど同じタイミングで、韓国サムスン電子が業績見通しを発表したが、同社は今年4~6月期の売上高と営業利益がともに前年実績を下回ると見込んでいる。これにより営業利益は7四半期連続で前年実績を下回ることになる。

 サムスンは今年4月にスマートフォンの旗艦モデル「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」を発売したが、その成果は十分に表れなかったようだ。