米ウォールストリート・ジャーナルやインドのエコノミック・タイムズなどの報道によると、同国の携帯電話大手、マイクロマックス ・インフォマティクスは、中国の電子商取引大手アリババ・グループ(阿里巴巴集団)など3社から提案されている出資の受け入れについて検討しているという。
出資金額は6億~9億5000万ドルで、マイクロマックスの評価額は38億~55億ドルに上ると見られている。
競争激しいインドのスマホ市場
昨年IPO(新規株式公開)を果たしたアリババは、その後投資を拡大している。
例えば今年は中国のスマートフォンメーカー、メイズ・テクノロジー(魅族科技)に5億9000万ドルを出資したほか、インドでは、子会社のアント・フィナンシャル(浙江蟻小微金融服務集団)を通じて、オンラインマーケットプレイスやモバイル決済サービスを手がける、ペイティーエム(Paytm)の親会社、One97コミュニケーションズに5億7500万ドルを出資している。
アリババのマイクロマックスに対する出資の意向については過去数カ月にわたり観測が流れていたが、ようやく両社は合意に至るもようだとエコノミック・タイムズは伝えている。
そして、ウォールストリート・ジャーナルによると、マイクロマックスは調達した資金を競争激しいインドのスマートフォン市場に投じる計画だ。同社は様々な消費者の需要に応えるため、毎月3種の新モデルを市場投入しているという。
マイクロマックスは今、最も成長している携帯電話メーカーの1社と言われている。同社が携帯電話事業に進出したのは2009年。それ以前の上位インドメーカーの同国におけるシェアはわずか1%程度だったが、今では4割近くにまで拡大している。