米国の市場調査会社IDCがこのほどまとめた世界のウエアラブル機器市場に関するリポートによると、今年の年間出荷台数は、昨年の2640万台から173.3%増の7210万台になる見通しだ。
これに先立ち同社が報告していた今年1~3月期の出荷台数は、前年同期の3倍の1140万台。ウエアラブル機器の世界出荷台数は8四半期連続で前年実績を上回っている。
また、4月からは米アップルが同社初のウエアラブル機器「Apple Watch」を販売している。
同社は今年3月時点で、今年の出荷台数が4570万台になるとしていたが、こうした勢いの高まりを背景に今回、予測値を大幅に上方修正した。ウエアラブル機器の年間出荷台数は今後42.6%の年平均成長率で伸び、2019年には1億5570万台に達するという。
リストウエアは9割超の6570万台に
IDCはウエアラブル機器をその形態別に分類しているが、それには次のようなものがあるという。
(1)リストバンド型、ブレスレット型、腕時計型といった手首に装着する「リストウエアタイプ」
(2)クリップやストラップなどで体の一部に装着する「モジュラータイプ」
(3)めがね型やヘッドマウントディスプレイなどの「アイウエアタイプ」
(4)シャツや靴下、帽子などに取りつける「衣服タイプ」
(5)イヤホンが進化した形の「イヤウエアタイプ」