中国のスマートフォンメーカー、シャオミ(小米科技)がついに米欧市場に進出した。メディア報道によると、同社は現地時間の5月18日と19日に、それぞれ米国と欧州(英国、ドイツ、フランス)で直販サイト「Mi Store」の運用を開始した。
取り扱うのはアクセサリーのみ
ただし今のところ取り扱い製品は、ヘッドフォンやモバイルバッテリー、フィットネスバンドなど自社ブランドのアクセサリー製品のみ。スマートフォンなどの主力製品は販売しない。
同社はその理由について、かつて米国で開いたイベントで「ハードウエアとソフトウエアの仕様の現地化や、通信認可の取得など、とてつもない時間と労力がかかるから」と説明していたが、それ以外にも理由がありそうだと、英ガーディアンは伝えている。
米欧でスマホ販売すれば訴訟に発展か
同紙によると、スマートフォンなどシャオミのモバイル端末は他のテクノロジー企業の知的財産を侵害している恐れがあり、同社は海外進出に際して慎重になっているという。
同社は現在、中国本土、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インド、インドネシアで直販サイトを運営しており、それぞれの国、地域でスマートフォンなどモバイル端末を販売している。
米シーネットによると、同社は数カ月以内にブラジル市場にも進出する計画で、同国でもスマートフォンを販売したい考えという。