米アップルの新型アイフォーン(iPhone)の初日販売は大変盛況だったようだ。

「iPhone 6」発売、中国人バイヤー殺到 「25万円までなら出す」

銀座のアップル直営店に並ぶ人々〔AFPBB News

 日本でも直営店のアップルストアには数日前から行列ができたと報じられたが、海外メディアによると、世界各地でも同様に長い行列ができたという。

 米フォーチュンによると、アップルストアのニューヨーク5番街店に並んだ人の数は1880人で、昨年より33%多かった。

 また、米ウォールストリート・ジャーナルは、サンフランシスコでは、アップルストアの建物があるブロックを数百人の行列が取り囲んだと伝えている。オーストラリアのシドニー店でも1300人の行列ができたという。

大画面の「iPhone 6 Plus」が人気

 そうした中、アップル製品の市場動向に詳しい米投資会社パイファー・ジャフリーのジーン・マンスター氏は、新型アイフォーンは、画面サイズが大きい「iPhone 6 Plus」の方が「iPhone 6」よりも売れているとのリポートを公表したと米ビジネスインサイダーが伝えた。

 これは、ニューヨークとミネソタ州ミネアポリスの店舗に販売初日の19日に並んだ顧客386人にアンケート調査を行ったもの。それによると、57%が「iPhone 6 Plus」を購入すると答えた。マンスター氏は両モデルの比率は当初半々で、次第に「iPhone 6」の比率が高まると予想していたという。

 また、これらの人に、購入予定のストレージ容量について尋ねたところ、16GBと答えた人は22%。これに対し64GBは52%と半数超を占め、128GBを購入するという人も26%いた。

 昨年、「iPhone 5s」の発売日に行った同様の調査では、16GBが35%で、32GBの39%に近い数字だった。また64GBの購入希望者は25%だった。

 今年の顧客は、より大画面、より大容量の端末を求める傾向にあり、こうした消費者動向はアップルの10~12月期の売上高と粗利益を押し上げる要因になるとマンスター氏は指摘している。