シンガポール金融当局、金利操作で20行を非難

シンガポールの金融街とケッぺル港〔AFPBB News〕

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 アジアの新興国には、主にアジアやその周辺諸国から野心を持った留学生がたくさん集まっています。

 シンガポール、マレーシア、インドなどの留学先には、中国や台湾をはじめベトナム、インドネシア、タイなどの近隣諸国、さらにはモンゴル、ロシア、アフリカ諸国などからも留学生が集まるようになってきています。

 これらの留学生の多くは欧米に留学するほどの経済的な余裕はないけれど、アジアの新興国には留学できる人たちです。日本と比べて経済格差が大きいこれらのアジア諸国の中では、それなりの階級の人たちと言っていいでしょう。

 彼らの多くは、留学先で英語を学んだ後にその国の大学などの高等教育機関に入り学位取得を目指します。

 マレーシアはトランスナショナル・エデュケーションといって、イギリスやオーストラリアの大学の学位が取れるプログラムを持つ大学が多くあります。つまり一度もイギリスやオーストラリアに行かなくても、それらの大学の学位が取得できるのです。

 そんな、今後のアジアを背負うであろう高度人材予備軍が、自分のクラスメイトになるわけです。そして、彼らの多くはアジアの中でいち早く先進国の仲間入りをした日本にあこがれを抱いています。

 自分が積極的に心を開けば、留学中多くのアジアの友人をつくることができるのです。将来そのネットワークがいろんな意味で自分の財産になることは間違いないでしょう。

多種多様なアジア留学

 留学の特徴も多岐にわたります。前回もご紹介しましたが、格安で徹底的な特訓を受けられるフィリピンで3カ月間ぐらい英語を学び、その後に欧米の大学へ進学するという「リンク留学」は日本でも知られるようになりました。

 また、シンガポール留学では、英語と中国語の両方を学べる学校も多くあります。人口の75%が中国系とも言われる国ですから、日常生活でも中国語を聞いたり話したりする機会には恵まれています。さらには多民族、多宗教からなるシンガポールでは、他国に比べて価値観の多様性に触れることが自然と多くなります。

 マレーシア留学では、英語力に自信がなくても大学の構内にある語学学校に通えば海外大学の一端に触れることができる学校もあります。大学が行う文化・社会活動などにも参加可能ですので、多様な国籍を持つ大学生らと交流もできます。

 インド留学では、これから世界経済に大きな影響を及ぼすであろうインド人の話すインド英語に慣れることもさることながら、インターンシッププログラムの手配をしてくれる学校に通えば、外資系企業が続々進出するインドの躍動感を感じながらビジネススキルを養成できるチャンスもあります。