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アップルの「iPad」は第4世代まで画面サイズが9.7インチだった〔AFPBB News

 米アップルが現行モデルよりも画面サイズが大きな「アイパッド(iPad)」と「アイフォーン(iPhone)」をテストしていると米ウォールストリート・ジャーナルが報じて話題になっている。

 アイパッドは初代機から現行の第4世代のモデルまで画面サイズが9.7インチ。昨年11月に発売した小型モデルの「同ミニ」は7.9インチだが、ウォールストリート・ジャーナルによれば、アップルは13インチを若干下回る端末の試作機を製作するようアジアの製造業者に依頼したという。

iPadは13インチ弱、iPhoneは4インチ超

 一方、アイフォーンは初代機から前モデルのアイフォーン4Sまでは3.5インチだったが、昨年9月に発売したアイフォーン5で4インチへと初めてサイズを拡大した。

 アイフォーンの新型機についてウォールストリート・ジャーナルは具体的なサイズに言及していないが、アップルはアイフォーン5の4インチを上回るサイズの試作機を作るよう依頼したと伝えている。

 そして、同社がこうして複数のサイズの端末をテストしている背景には、激しい市場競争があると同紙は伝えている。

 例えば、韓国サムスン電子の「ギャラクシー(Galaxy)S4)」は画面サイズが5インチ、米グーグルの「ネクサス(Nexus)4」は4.7インチといった具合に競合メーカーの端末は大画面化が進んでいる。そうした中、アイフォーンの販売台数の伸びは鈍化しており、市場シェアも低下している。

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「iPhone 5」(左)は4S(右)より一回り大きくなった。新型機はもっと大きくなる?〔AFPBB News

 米IDCの世界スマートフォン市場リポートによると、サムスンの今年1~3月期におけるスマートフォン出荷台数は7070万台で、業界トップ。アップルはこれに次いで2位だったが、アイフォーンの台数は3740万台と、サムスンに大きく引き離されている。

 サムスンの1年前に比べた出荷台数の伸び率が60.7%。これに対しアイフォーンは6.6%と1ケタ成長にとどまっている。

 一方、同期間におけるタブレット端末の世界市場シェアはアップルが39.6%、サムスンが17.9%でこれに次いだ。メディア消費型タブレットという新ジャンルをつくったアップルは今も同市場でトップ。だが、そのシェアは1年前の58.1%から大きく低下している。