相手国の内紛を利用して統治したフィレンツェ

 <ウェイイ人にもっと思慮が備わっていさえしたら、ローマの内紛が深刻化すればするだけ、彼らと戦うことをいっそう控えて、平和的なはかりごとをめぐらし、相手を打倒するように努力していただろう>
(『ディスコルシ 「ローマ史」論』、ニッコロ・マキァヴェッリ著、永井三明訳、ちくま学芸文庫)

 

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