アマゾンがキンドル・ファイアを発売した頃はその199ドルという安い価格が高い競争力を持っていた。だがその後アップルがアイパッドの新モデルを発売するとともに旧モデルを100ドル値下げした。
米グーグルもキンドル・ファイアと同じ価格帯、画面サイズでありながら、性能面で勝る「ネクサス(Nexus)7」を発売した。
別の調査会社、米IHSアイサプライによると、韓国サムスン電子の「ギャラクシー・タブ(Galaxy Tab)」といった他社製品もシェアを伸ばしており、こうした市場競争の激化とともにアマゾンも高性能モデルの市場投入を余儀なくされている。
ノキアと提携し、地図情報サービスを提供
なおアマゾンの新型タブレットについては、この7月に英ロイター通信が、5~6種類のモデルを開発中だと報じた。
その中には現行の7インチモデルより大きい10インチ型もあるという。またロイター通信は先週、アマゾンがキンドル・ファイアの地図サービスの提供に関して、フィンランドのノキアと提携したとも伝えている。
ノキアには、2007年に買収した「NAVTEQ」と呼ぶデジタル地図事業があるが、アマゾンはそこから技術供与を受け、新モデルでアップルやグーグルなどの端末と同様に地図・位置情報サービスを提供するもようだ。