パソコン世界最大手の米ヒューレット・パッカード(HP)が22日に発表した11~1月期の決算は、純利益が14億6800万ドルとなり1年前に比べ44%減少した。また、売上高は300億3600万ドルで1年前から7%減少し、2四半期連続で減収減益となった。

 パソコン、サーバ-、プリンターといった主要部門の売上高が減少したほか、営業利益も軒並み30%以上減少するなど、同社の不振が予想以上であることが明らかになり、投資家を落胆させたようだ。

パソコン事業の売上高は15%減、タイの洪水が影響

米HP、パソコン事業の分社化を撤回 新CEOのもとで再検証

HPのメグ・ホイットマンCEO兼社長〔AFPBB News

 各事業部門を具体的に見ると、パソコンなどのパーソナルシステムグループ(PSG)の売上高が88億7300万ドルで1年前から15%減。このうちノートパソコンが15%減、デスクトップパソコンは18%減。

 企業向けが7%減と不振だが、消費者向けは25%減とさらに落ち込みが激しい。出荷台数で見てもノートが18%減、デスクトップが19%減という状況だ。

 また企業向けのサーバー、ストレージ、ネットワーキング製品部門の売上高は1年前から10%減の50億1800万ドル。

 このほか主力事業の1つである画像およびプリンティンググループ(IPG)は同7%減の62億5800万ドルだった。こちらも企業向けが5%減と不振だが、消費者向けは15%減とさらに悪い。

 一方で、サービス事業は86億2600万ドルで同1%増。ソフトウエア事業は9億4600万ドルと比較的規模は小さいものの、伸び率は30%と高かった。これは昨年買収した英オートノミー(Autonomy)の業績を加えたためだ。