白井 また、今では社員として働いている外国人スタッフもいますが、廃棄物ビジネスの世界で新規の仕事を取るのは難しいことなのに、大使館や外国語学校の仕事を受注するなど、営業面でもしっかり成果を出してくれています。
川嶋 海外から来た彼らだからこそ、食い込める部分もあるってことですね。
白井 ええ。それらにも増して大きいのは、外国語の会話が普通に飛び交う環境ができたことで、みんながグローバルコミュニケーションに慣れたことです。社員の英語力は格段にアップしました。たとえお互いに語学力は不十分でも、理解し合おうというオープンな雰囲気もあります。
私たちにすれば、これは清掃工場や焼却工場にも勝る「インフラ」だと思います。しかもコストといえばせいぜい彼らの滞在費くらいですから、安いものです。
会社を好きになってもらうために、「徹底的にかわいがる」
川嶋 今日は海外から来られた方にも同席いただいています。せっかくですから一言ずつお話をうかがいましょう。テーマは「白井グループの魅力について」(笑)。まずはハンガリーのオルシカさん。
オルシカ はい。白井グループについてはダイナミックで面白い会社だからという推薦があったのですが、その通りでした。
今の私にとっては自分の可能性の広がりを実感できる場所。専門分野のCSRについて研究発表の機会をいただくなど、とても充実しています。
私は子供のころから日本のアニメやマンガが好きで、日本語を学び始めたんです。そして大学時代に学生インターンシップを運営するアイセックに参加し、ハンガリーでの事務局長、中・東欧地区の副事務局長を経験しました。
5年間事務局の仕事をして、今度は自分がインターンとして日本に来たいと思い、アイセックのウェブサイトで受け入れ企業を探していたときに見つけたのが白井グループです。
滝口さんも私の経歴に興味を持ってくれて、すぐにスカイプで電話をくれました。他にコンタクトした大企業は、書類選考やら面接やらといった手続きに時間がかかったのですが。
初めて電話で話したとき、滝口さんは「日本に来たら寿司をごちそうするから」と言ってくれました(笑)。
川嶋 中国の劉さん、オーストラリアのユージンさんは、アイセックの仲間からの口コミで白井グループを知り、採用試験を受けたんですね。