当社とおつき合いのあるX社の事業部門が独立し、小さなベンチャー企業を立ち上げた。今回は、そのベンチャー企業の社内IT活用の様子を紹介したい。
その会社の社員たちが、「どうやったら低コストで仕事を効率化し、生産性を高められるか」を、自分たち自身で調査・学習して築き上げてきたモデルである。他のベンチャー企業、中小企業にとって、これからのIT活用の姿としてヒントになるところがあるのではないだろうか。
では、その会社のマネジャーA氏の1日を紹介しよう。
ソーシャルネットワークで朝一番の仕事をクリア
朝、電車に乗って通勤するA氏。下車駅が近づいたところで、スマートフォンに届いたメールを確認する。前日の夜に届いていたメールがいくつかあったが、至急の要件はないようなので返事はスルーして、まずは出社する。
デスクに向かい、PCを立ち上げる。デスクトップ上には、ソーシャルネットワークの「ヤマー(Yammer)」が立ちあがる。「出社が遅れます」「○△の資料ができました」など、すでに短い投稿がたくさんある。メールはさっき確認したので、チェックするのは後回し。
ひとしきりヤマー上でのやり取りを終えると、気がつけば40分ほど経過している。目先の仕事はいくつか片付いた。すぐ人に投げるべき仕事は投げてあるから、あとは待てばよい。
雑件はこれで済んだ。これから今日の「ToDo」に着手だ。
確か、今日はいくつかミーティングが入っていた。さて、何時だったか。ブラウザを立上げ、スケジュールを見るために「サイボウズ live」にログイン。そこで今日の予定をチェックする。
ちなみに、この数カ月の間に様々なスケジュール管理ツールを試用してきたが、日本製の「サイボウズ live」が、いちばん日本企業の仕事の進め方にフィットしているようだ。少しずつ、ユーザーインターフェースや機能が変わっているようだが、開発者のツイッターをフォローしているから、変化があっても特に驚くことはない。むしろ常に改善してくれているので歓迎だ。