全国の都道府県の中で最も魅力的なのは北海道。2位は京都府、3位は沖縄県と続き、東京都は4位、奈良県が5位となった。一方、最も魅力度が低いのは茨城県。ついで佐賀県、群馬県が低い──。

 ブランド総合研究所では、全国1000の市区町村と47都道府県を対象に、認知度や魅力度、イメージなど全63項目を評価する「地域ブランド調査2009」を行った(2009年7月に実施)。全国3万2124人にネット上で回答してもらったところ、以上の結果が浮かび上がった。

人気の高い市区町村が多数ある北海道

 都道府県について「魅力的だと思うか」という問いに対する結果を「魅力度」としてランキングにしたのが下の表。魅力度で1位となった北海道は観光意欲でも1位、食品購入意欲と、産品(非食品)購入意欲でも1位となっている。居住意欲は4位で、居住、観光、産品のいずれへの評価も高いという結果になった。

 また、北海道には、市区町村での魅力度ランキングで1位になった函館市をはじめ、札幌市(2位)、小樽市(6位)、富良野市(8位)など人気の高い市区町村が多数存在している。つまり、強い市町村ブランドにより、強力な北海道ブランドが構成されるという構造になっている(市区町村のランキングは次週に紹介したい)。

 北海道に続いて魅力度で2位になったのは京都府だ。居住意欲では1位、観光意欲では3位、食品購入意欲は3位、産品(非食品)購入意欲は2位と、北海道と同様に各指標ともに評価が高い。

 ただし、京都府は、京都市(市区町村のランキングでは3位)に続く高いイメージの市町村が不在である。つまり京都府の魅力は、京都市のイメージそのものとなっている。

 沖縄県も居住意欲が3位、観光意欲が2位、食品購入意欲が2位、産品購入意欲が4位と、北海道や京都府同様に居住、観光、産品のいずれもバランスよく高い評価を得ている。

 県民所得の低さが取り沙汰されることが少なくないが、居住、産品購入意欲に対する評価が高いことから、それはブランドイメージのマイナスにはつながっていないようだ。