誰もがそこに幸せがあると思い描く「結婚」。しかし結婚が作り出す夫婦や家族という絆は、時には人々を拘束する枷となり、また悲劇的な事件を生み出す引き金にもなる。介護、障害児教育や未成年少女の出産など、様々な社会問題をテーマに小説を著してきた筆者が、夫婦・家族の姿をフィルターとして日本社会の行方を探る。