「組織のガン」発言と「いじめ疑惑」
チュンジュマンの辞職ニュースが出ると同時に、オンラインの職場コミュニティなどでは「公務員社会ではチュンジュマンは『ガンのような存在』だった」といった書き込みが登場し、同僚公務員のねたみや反発が背景にあったのではないかという憶測が一気に広がった。
また、忠州市のサイトで「チュンジュマン」を検索すると、関連検索語に侮辱的な言葉が表示されていたという指摘も出て、「組織ぐるみのいじめではないか」という批判世論が膨らんでいった。
チュンジュマンに対しての嫌がらせは、2016年9級公務員からスタートし、7年で6級に超高速昇進した時から始まったという。
9級公務員から始めた場合、6級に昇進するまで一般的には15年かかるといわれている。そのうえ、6級に進級してから1年でニューメディアチームのチーム長に昇進した。公務員としては異例の昇進ぶりであった。
こうした中で、「公務員社会の閉鎖性」「出る杭は打たれる文化」への批判がSNSで噴出し、チュンジュマン個人の辞職を超えて、韓国の公職社会そのものをめぐる社会問題として論争が拡大している。
一方で、チュンジュマン本人は「いじめ」や「内部対立」が原因だという見方を明確に否定している。
彼は「チュンTV」やコミュニティの文章を通じて、「一部で提起されている『いじめ』や内部葛藤に関する内容は事実ではない」とした上で、「個人的な目標を達成し、今後の新しい挑戦のために悩んだ末の決定だ」と説明した。
さらに、「特定の人物や組織との葛藤ではない」「様々な報道と憶測によって忠州市の同僚たちが攻撃され、ひいてはすべての公務員への批判につながっていることで胸が痛い」と述べ、同僚公務員をかばうような姿勢を示している。
また、これまで企業からのスカウト提案や講演依頼もすべて断ってきたという。