AI戦略は外部連携を加速 部材コスト高騰による利益率圧迫が課題に
今後の焦点は、独自AIの進化とそのコスト管理に移る。
同社は音声アシスタント「Siri」の刷新に向け、米グーグルの生成AI「Gemini(ジェミニ)」の採用を決定。
また、人の耳には聞こえないほどの小声での対話を可能にする「ウィスパー・スピーチ」技術を持つイスラエル企業Q.aiを買収するなど、AI体験の差異化を急いでいる。
しかし、死角がないわけではない。AIデータセンターの需要急増に伴い、メモリー半導体などの基幹部品の調達コストが急騰。今後、利益率の圧迫が懸念されている。
クック氏は「部材価格の大幅な上昇に対し、あらゆる選択肢を検討する」と述べ、将来的な価格上昇も視野に、慎重な対応を模索する考えだ。
2026年1~3月期の売上高についても、前年同期比で13~16%増という強気の予測を維持しているアップル。コスト上昇という逆風を、AIによる体験価値の向上とブランド力でどこまで跳ね返せるか。
25億台のアクティブデバイスを舞台にした同社の次なる一手が、市場の関心を集めている。
(参考・関連記事)「アップル、2026年「AI反転」への正念場 先送りの25年を経て問われる実効性 | JBpress (ジェイビープレス)」